Novels

地方都市郊外のどうということのない町にある小鳩写真館。

閑古鳥が鳴く古い写真館に、小窓という名前の若い女が証明写真を撮りに現れる。翌日、就職試験に落ちたと言って、また現れる。今度はヌード写真を撮ってほしいと言う。

写真館の主人は42歳。父親から店を継ぐ前は東京の出版社で働くカメラマンだった。その頃、芸術的なヌード写真を投稿して受賞したことがある。

【イラスト:CreArt ほか】


 僕(伊藤山翔)は、岡山県警の警察官。メンタルを弱らせて、2週間の休暇を取り、広島に帰郷。母になんと説明しようかと躊躇い、駅を降りると実家とは反対の方向に歩く。自分が通っていた塾の建物が喫茶店になっていた。現れた美しい女店主(君島三佐子)に一目惚れをしてしまう。

 重い運命を背負いながらも、愉快で優しい登場人物が広島弁で織り成すグルメ&ラブコメ。やがて、奇譚に…

【イラスト:村(Mura)】



 地方の郷土史にかすかに残る戦国時代の小さな戦から始まり、平和な日本を築くために、主人公たちが日本史を縦断。いくつかのパラレルワールドを渡りながら、壮大なSFファンタジーへと発展。

 バラバラに配置されたストーリーが、大きな渦の中で一つに収斂されてく。

【イラスト:村(Mura)】


 退職間近の窓際課長は、おやじ狩り、肩たたき、セクハラ疑惑と災難に見舞われる。

 正義を貫こうとするが、煙たがれる。

「正しいと思うことを正しく主張して、何が悪い!」

 徐々に鬱屈を抱えた同類のおやじが集まり、偉業(?)を成し遂げて行く。

 煙草臭い世紀末を悶々と生き、はじけて痛快に駆け抜ける流星課長。今日もどこかで大暴れする。